磁性流体
磁性流体はきわめて微細な強磁性体が液体中に均一に分散している複合材料で、強磁場下でも粒子の凝集や固液の分離が起こらず、 あたかも液体全体が強磁性を持っているかのように挙動します。
その磁石に引き寄せられるユニークな性質から様々な分野で注目されており、 回転軸のシール、振動系のダンパー、傾斜センサー・角度センサーなどすでに多くの応用が提案され実用化もされています。
当社では種々の媒体の磁性流体の製造方法を確立しており、特に耐久性にすぐれたフッ素オイルベース、 アルキルナフタリンベースなど高真空分野の応用において高い評価を受けています。
磁性流体は液体中に高濃度のマグネタイト等の強磁性超微粒子が安定に分散した系で、通常媒体となる液体(ベース液)と磁性超微粒子、さらに磁性粒子の表面に強固に化学吸着した界面活性剤の3成分よりなります。超微粒子は激しい熱運動と、表面の活性剤層の相互反発力のため凝集することなく安定な分散状態を保ちます。
当社では水、炭化水素系オイル及びフッ素系オイルを媒体とする磁性流体を製造しております。これらは磁性材として粒子径10nm程度のきわめて微細なマグネタイトを用いたものです。
■磁性流体応用例
・回転軸のシール : 真空/ガス/ダスト/ミストシールなど
・ダンパー : 磁性流体が磁場中で粘度増加を示す現象を利用するもの
・スピーカー : ボイスコイルのダンピングと流体による放熱効果を利用するもの
・センサー : 変形自在性と磁気特性を利用
・比重差分離 : 磁性流体が磁場中で見掛比重を増加させる現象を利用
■各種磁性流体標準品一覧表
■磁性流体特性例
■スピーカー向け磁性流体標準品一覧
■磁性流体封入時のスピーカー特性例
・ダンピング効果により高周波歪が低減
・放熱の効率化によりボイスコイルの温度上昇を抑制
表及びグラフのデータは参考値であり規格値ではありません。
マグチェッカーS-6
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